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EPISODE のぞみ翔裕館エピソード

公開日︓2022年03月16日

深く理解し寄り添う事で通じ合える

認知症だから…。
騒いでいるから…。
そんなことは私たちには関係ありません。

有料老人ホームで「家に帰りたい」と騒ぎ退去を迫られたH様が利用希望あり。事前訪問時も騒いでいたが、ケアマネもご家族も他に行き場がないと話され受け入れ。 

 入所当日、のぞみ玄関で相談員、管理者に対し「警察を呼べ」「帰る」と騒ぎ施設長も対応。腕を掴んだり殴ろうとされたり、ズボンを下ろし局部を出したまま外に出ようとまでされ「俺にはこれしか抵抗出来ないんだ!」と悲壮に叫ばれた。玄関の外には疲れ切った長男様が隠れており、次男様に連絡しのぞみに来て頂き全員で懇々と説得。到着二時間後に居室に入られた。 

居室の配置、食事内容など様々な点で細かい要望あり、サービスへの拒否は続いた。夜間は一時は眠られたものの明け方前からナースコール50回以上続き騒がれた。夜勤職員はそのコール全てでご本人の訴えを傾聴し誠心誠意対応。 

 朝になるとご本人一転して落ち着き、職員の話もよく聞いてくれる。騒ぐこともなく、トイレに行く時には職員に穏やかに声をかけて下さっていた。穏やかな姿にケアマネも驚き感謝され、長男様は涙を流して喜んだ。入所から一か月経つが、ご本人いつも穏やかでご家族、ケアマネからも何度も感謝の言葉を頂いている。職員一同、特に夜勤者がたった一人で可能な限り時間を作り寄り添った結果深い信頼を頂いたエピソードです